違いのわかる日本語――日本語教師の日本語メモ

日本語学校で教えている日本語教師の備忘的メモです。学術的な正確さは保証の限りではありません。このブログの記載は、勤務先の日本語学校の見解ではありません。随時修正・追記します。

遅く返信します/先生はすごく助けてくれた

この数日に実際に来たメールより。一通目はフランス人卒業生。

メール遅く返信して本当にすみません。
 
とにかく先生はすごく助けてくれたので本当にありがとうございました。

二通目はベトナム人学生。

ごめんなさい ちょっと遅いです
宿題は遅く送ります!

まったく接点のない二人から「遅く送信する」「遅く送る」という表現が立て続けに来たので面白く感じた。これは母語の干渉というより、日本語の特性ということになろう。

あと、先生が尽力したことに対して「助けてくれた」という表現を使うのも、母語を問わずよく見られる表現である。

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